18度の井戸水の話
アドラー心理学についての考察。
例として 18度の井戸水の話がある。 また、井戸水は年間を通じてほぼ 18 度であるが、冬は暖かく、夏は冷たく感じられる。この 事態をどう考えればいいのか。年間を通じて計られる温度が一定であるということから、井戸水 の温度は本当は一定であり、それをある時は冷たく、ある時は温かく感じるのは「主観的」な感 覚として斥けなければならないのか。夏から冬になって井戸水は本当に温かくなったのか、と問 われれば、そうだ、と答えてはいけないのか。
過去の出来事においても客観の話ではなく、その出来事を冷たいと感じるか、温かいと感じるか。これは「今」の、そして主観の話で、過去にどんな出来事があったとしても、そこにどんな意味付けを施すかによって、現在の在り方は決まってくる。
非常に前向きな哲学で納得できる話だ。